『少し変わった子あります』森博嗣

ぞくっとしました.こういう感想を持った本は,初めてかもしれません.
胃の裏側から首筋にかけて,寒気がしました.なかなか心地良いものです.


ほとんどの優しさは,実は我が身の可愛さに根ざしている.
あれこれ説明を受ける必要などない.
残されたところに,どんな気持ちが生まれるのか.
事実だと訴えることに,どれほどの価値があるだろうか.
後悔という虚しさを演じ,自分を誤魔化すしかない.
人生とは,しかたなく前に進む仕組み.


いくつかの台詞に,感傷的になってしまいました.僕は独りになりたいんだろうか?